え? それで何で書くことになるの? と思われる方もいらっしゃるでしょう。今回は、その辺りのお話をせっかくブログを使い始めたので詳しく。
元々、自分は漫画家になりたいと夢みていた少年でした。しかし、自分の画力の無さに早々に気が付くと、次は物語を産み出す職業として小説家を夢みるようになりました。当時、自宅にあった母のワープロ(書院、Rupoとか書いてもわかる人、今少ないんだろうな……)でこそこそファンタジー小説もどきを書いていたものです。
が、自分が読んでいる商業小説と比べてあまりにも稚拙な作品にガッカリして、いつしかただのラノベ好きになったのです(書いていて思いましたが、そりゃプロと才能も努力も足りないド素人じゃ、天と地の差があって当たり前だろ、とw)。
で、そのまま歳を重ねていったのですが、大学進学と同時にパソコンを購入しまして、そこからまたラノベもどきを書くようになります。とはいえ、ちゃんと完結したものは無く、「頭の中ではエンディングまで行ってんだよ!」と、情けない作者未満の何かでした。
そしてまた時が流れ、『小説家になろう』、『ノクターンノベルズ』と出会います。様々な作家さん(読み始めた当初はプロデビュー目前、もしくはプロ志望の方々がまぶしい時期)が、思い思いの作品を無料公開している場。しかもそれは読むだけではなく、自分でも書ける場所なのだと。
――でも、自分は『読み専』の道を選びました。公開する勇気が無かったから。
ある意味では幸せな日々でしたね。好きな作品だけ選んで読んで、泣いたり笑ったりする日々。でも、どこかで物足りなさというか……寂しさも感じていた気がします。
――投稿者はこんなに輝いて見えるのに、自分ときたら……。
そんなモヤモヤ感、劣等感を抱えながら、自分は三度、パソコンで小説を書こうとしました。それは相変わらず稚拙でしたが、それでも過去のものと比べれば、『作品』と呼ぶのもまあ悪くないだろうと思える程度には、良くなっていたように思います。
そしてある日、好みの作品を読み終え、続きが読めないことを痛感した自分は……自分が読みたいと思う作品を、書き始めていました。――それが、『贄となる母』でした。
※個人的に読む専で楽しんでいたのですが、気に入った作品が更新されなかったりなんだりで自作に転がりました。
当時、『贄となる母』のあらすじ部分に、自分はそう書きました。――たしかにその通りなのですが、そこに至るまでにはラノベ作家志望にもなれなかった寂しい男の未練たらたらな過去が影響していた訳ですね(苦笑)。 2017年の10月でした。
その後はまあ、息切れを起こしつつも執筆を続け、初めて作品を完結させることが出来ました。
『贄となる母』――完
その一文を書き、物語を完結させた瞬間は、やりきったと言うよりはホッとしたというのが正直なところでした。 2018年3月。約6ヶ月かけて50話を書き上げました。
完結させると「もう良いかな」という思いも顔をのぞかせましたが、書いて公開する楽しさを知ってしまうと、書きたくなってくるわけです。さらに、執筆に慣れてくると、色々なものに挑戦したくもなりました。そのひとつが、短編でいくつか公開しました『子作りパートナー』シリーズですね。あれも先人の名作から色々ヒントを得て、自分の中に出来上がった物語を形に出来るだけの力が少しはついたことで、書けたと思います。
デビューは母NTR、作品の大半が母NTRと、自分は自他共に認める(?)母NTR作家だと思いますが、それだけに止まらずと言うか母NTRをもっと書けるようになるためにも、もう少し幅を広げていきたいなとは思います。
とはいえ、結局は自分が好きなものしか書けませんので。楽しみながら今後もやっていきたいな、と。
少しずつではありますが読んでくださる方も増え、その中でまあ悲しいすれ違い的なsomethingもあったりしますが。それでも、自分が書きたいと思える間はどんどん書いていきたいなと思います。読んでくれる人がいなくなることは悲しいし、それだけ力が無いという証でもあったりしますが……最終的には、自分が書きたいか、書きたくないかだと思うので。
そんな感じで、今後もやっていこうかなと。変わらないこと、変えていくこと色々あるし、今後もそういうのが増えていくと思いますが……作品を読んでくださる方が「良かったな」と少しでも思ってもらえるような、自分自身が「これだよ! これが読みたかったんだよ!」と思える作品を、やれるところまで追求し続けたいと思います。
どうか、今後もよろしくお願いいたします。
過去に何度か実際に書かれてた経験あったんですね
返信削除実際に書くの凄いなと思ってましたが少し納得です
現行の作品群に不満をもって「なら自分が!」となるのはSSスレとか見てると割とある理由みたいで、続けるのこそやっぱ大変なんだとか
今回批判的意見がでてきたのは“なろう”あるあるだから単純に読む人がほんとに増えてきてるんだなーって実感しました
コメントありがとうございます!
削除書いた経験というか、書きかけの作文レベルにも満たなかったものを、本気で書いてみたら作品になった、という感じです。やっぱり完成させようとして書くのとそうではないのでは、明確に差があると思いました。
続けるのは大変ですね、単純にモチベーションだったり、その他の理由だったり……それでも書く人が、残っていくのだと思います。プロ、プロ志望の人はそれがよりハッキリしている印象です。
批判的というか、お目こぼしして頂いていた部分を指摘された、というのが実情かな、と思います。あえて書く必要があるかどうかはともかく、その一点だけ書かれるという経験があまり無いので、慣れませんね(苦笑)。
まあ、それだけ人の目に触れるところにいるのだと、喜びと戒めの気持ちで今後も頑張ろうと思います。